2019/05/24

JAGURSのNCDIO

スパコンじゃないにしても,大量に計算をする場合に出力ファイル数というのは意外と気をつけなければいけません.JAGURSでは,NCDIOオプションを付けてコンパイルすることで,初期⽔位,⽔位変動,最⼤波⾼,最⼩波⾼,到着時刻分布をドメイン毎に1つのファイルにまとめてくれる機能があります.

※ 利用しての気付きとして,計算をやり直す時などに既にSD01.ncファイルが存在しているときちんと計算結果が出力されないという制限があります.計算をやり直す前に出力ファイルを一旦消してから実行する必要があるようです.

Makefileに
OUTPUT=NCDIO
を指定するか,
make -e OUTPUT=NCDIO
などのようにコマンドライン引数で指定します.

まとまったファイルに何が入っているかは,NetCDFパッケージに含まれている以下のコマンドで確認することが出来ます.
ncdump -h SD01.nc

そして,例えば,最大波高(max_height)を抽出するには,GMTのgrdreformat が使えます.
grdreformat SD01.nc\?max_height SD01.zmax.grd

もちろん,QGIS等のGISソフトに対しては,SD01.nc をそのまま入力することが出来ます.