2020/01/15

M 6.4 - 8km S of Indios, Puerto Rico on 7 Jan. 2020

津波波形データベース構築の一例として,1月7日にプエルトリコで発生した地震による津波のデータ収集と計算をやってみた.

波源断層モデル
Moment Tensor (USGS)
(17.916, 293.187) 13.5 km,  Dip: 43 deg., Strike: 268 deg., Rake: -58 deg.

M0 - S 関係 (cite) から,
(L, W) = (20.0073963517812 km, 10.00369817589060 km)
slip amount: 0.500816743451796 m

DEM作成
GEBCO 2019から,当該領域の切り出し (grdcut) を行った.GEBCO_2019.nc は, grdmath を用いて正負を反転してある.
% grdmath GEBCO/GEBCO_2019/GEBCO_2019.nc NEG = GEBCO_2019.nc

% grdcut -R290/300/15/20 $bathymetry/GEBCO_2019.nc -Ggebco.grd


GEBCO 2019 から切り出した地形データでJAGURSを走らせると,北西の領域端にかかっている島のところで発散が生じた.そのため,周囲3分角(15秒角の12メッシュ)は,水深100 mよりも浅い海と陸地を水深 100 mで固定する修正を grdmask と grdmath で行った.下記は, GMT 6.0.0 (Homebrew on OS X)  を使用している( -I15s は, -I15c に相当).

% cat<<EOF | grdmask -A -Gmask.grd -I15s -Rgebco.grd -N100/100/NaN
290:3  15:3
290:3  19:57
299:57 19:57
299:57 15:3
EOF
% grdmath gebco.grd mask.grd LT mask.grd MUL 0 NAN gebco.grd AND = masked_gebco.grd=cf

(解説)
grdmask で,標準入力から縁取りの4点を入力して, -N 領域外/線上/内側 の値を指定する. -Rgebco.grd で元のDEMと範囲を合わせて,分解能も指定する(-I15s).さらに,大円ではなく直線で四角にするため -A オプションを付ける.
        -A Suppress connecting geographic points using great circle arcs, i.e., connect by straight lines,
           unless m or p is appended to first follow meridian then parallel, or vice versa.

験潮所
ITIC (International Tsunami Information Center) のアラートで 0.02 mの津波が観測されたようなので,UNESCO IOC Sea Level Station Monitoring Facilityevent からMagueyes Island PR staion のデータを "show data" から取得. 200〜2000秒のバンドパスフィルタをかけた.


(lat, lon) = (17.9701, -67.0464)  だったが,DEMに重ね合わせると,ずれていたので, (17.9636, 292.9536) に移動した.

JAGURS計算
設定した断層パラメータで, dt=1.0 s で計算した.

2020/01/12

autofs & NFS on Catalina (途中経過)

データ共有がNFSでされているので,Macからも autofs 使って NFS にあるデータにアクセスできるようにしていたのですが, Catalina にした瞬間からアクセス不能. autofs は動いているようで,マウント先ディレクトリの作成は出来てる.が,remote の情報が必要になる瞬間から, ls しても, no such file or directory になってしまう.2台とも同じ症状なので, Catalina化が原因なのはほぼ確定.Mojave がなくなってしまったので確定とまではいかないけど...

どうやら,「【解決済】macOS Catalinaで NFS マウントに失敗する。(stale NFS file handle or permission denied)」のように,MacOS を NFS サーバにしていると, /etc/exports の書き方が変わった(相対パス→絶対パス)ようで,そのトラブルが多い模様.

私の場合 autofs / automount から NFS をマウントしているだけど, automount によるマウントポイントのディレクトリは作成されるものの, ls しても無いと言われる・・・ので, NFS クライアントに何らかの不具合がありそう.

と思ったけど, mount_nfs 使って手動でマウントしたところ,アクセスできた!ということは,automount から NFS クライアントへの連携のところか...

(一旦,公開)

2020/01/09

JAGURS on Catalina with HPC Compiler for MacOS X

HPC Compiler for MacOS X を Catalina で使うには,ちょっと面倒なようです.

コマンドラインで gcc を利用すると,「開発元を検証できないため開けません。」というポップアップが表示されてしまいます.よくあるセキュリティ上の警告ですが,なにせ,実行ファイルを1つ1つ対処してあげなければいけないので,JAGURS を make するには,

/usr/local/bin/gcc
/usr/local/bin/gfortran
/usr/local/libexec/gcc/x86_64-apple-darwin19/9.2.0/cc1
/usr/local/libexec/gcc/x86_64-apple-darwin19/9.2.0/collect2

の4つが必要でした.さらに,実行時にダイナミックライブラリのリンクでも必要で, .dylib 毎に聞かれます・・・一気にYesにする方法もありますが,ちまちまやるとしたら,システム環境設定を開いておくと,一つ一つ聞かれました.Ctrl+open よりは楽です.



2020/01/06

iLogScanner

いくつかのサーバ運用を今でもやっていますが,可能な限り省力化したいところ.その中で,ログ監視をやらなきゃいけないので, iLogScanner を使っていますが,備忘録がなかったので自分用のメモです.

やることは簡単で,ダウンロードして,展開して,

iLogScanner/1_bin/iLogScanner.sh mode=cui logtype=apache accesslog=log1,log2... reporttype=html level=detail outdir=$outdir

とかです.accesslog= のところは,複数ファイルをカンマ区切りで繋ぎます.日付ごとにファイルが異なる場合には,ファイルリストが必要になるので,スクリプトを作ると良いでしょう.閲覧用に reporttype=html と日々のメール送信用に reporttype=text の両方を実行しています.

あと,java が必要なので,
 % sudo yum install java-1.8.0-openjdk
しました.

参考)
iLogScannerでログのセキュリティスキャンを自動化する