2018/10/27

ガウス分布初期波源計算

JAGURSでは,Gaussian分布を海底地殻変動(初期水位)として計算することが出来ます.が,,,マニュアルには球座標使用の場合しか書かれていないので少し補足です.

tsun.par に
init_disp_gaussian =1
とすることで使えます.で,gaussianというファイル名でパラメータを用意します.が,単位に注意が必要です.

球座標の場合:
&gaussian h0=波高 lon_o=経度[度] lat_o=緯度[度] L=半値幅[km] /

直交座標の場合:
&gaussian h0=波高 lon_o=X座標 lat_o=Y座標 L=半値幅[座標系の単位] /

のように,m(メートル)が単位になっているUTM等を利用している場合,Lで指定する半値幅はmが単位になります.一方で,球座標の場合,座標は「度」単位,半値幅はkm単位で固定です.

なお,波高に負を指定することで凹んだ初期水位を表現することも可能です.実装は mod_init_disp_gaussian.f90 に入っていますので必要な関数に書き直しちゃうのも簡単かなと.

JAGURS V0407以前では,直交座標の場合には波高(h0)が指定できない(1 mに固定)ので注意が必要です.

2018/10/23

JAGURS on Mac 2

だいぶ時間も経ったし,JAGURSも新しくなったので手順の見直しも兼ねて再整理しておきます.以前の記事はこちら

基本的な環境は以前と同じ.



$ port install netcdf +dap +netcdf4
$ port install netcdf-fortran +gcc8
$ port install proj
$ port install fftw-3 +gfortran
$ port install szip

修正後Makefile
Makefileの差分

というわけで,v0501になっても,手順の変更はなしでした.

せっかくなのでバイナリも配ろうかと思いましたが,どうやらMac OSXではstatic linkが出来ないとのこと...諦めます(手順を教えて頂ける方がいらっしゃいましたらやります).これで出来る??? https://code.i-harness.com/ja/q/ce413

2018/10/04

QGIS 3.x

新しもの好きではないので積極的に何かを食べてみようとは思わないのですが,QGISはそろそろ 3.x にしておいた方が無難かなと思ったのでやってみた.

https://www.qgis.org/ja/site/forusers/download.html
インストーラーも整備されているので何のこともないのですが,Pythonがやっかいでした.日本人が書いていると思うのですが,分かりにくい日本語...Python 3.6 が必要なのですが(私はMacPorts で3.6を入れている),このQGIS3は,https://www.python.org/ 本家で配布されているバイナリじゃなきゃ動きませんよ.ということでした.こういう基盤ツールが複数入るのは後々の罠になるので嫌なのですが,そうも言っていられないので,最新 3.6.6 はあるものの, 3.6.5 で動作確認したと書かれているので(どうせQGIS以外では使わないので) 3.6.5 のバイナリをインストールしました.それ以外は,書いてある通りでOK.

最低限の整備として,背景地図.

Open Street Map の場合:
XYZ Tiles -> OpenStreetMap -> 選択したレイヤをキャンパスに追加 で終わり...


地理院地図の場合:
XYZ Tiles -> 新しい接続 に
標準地図 https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png
淡色地図 https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png
を追加.
参考)QGIS3で地理院地図を追加する方法
地理院地図)https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

困ったな.津波の正負の波を入れるのに,赤ー青をよく使っていましたが,「反転」のチェックボックスがなくなった...困ったな...と思っていたら,カラーテーブルを選ぶプルダウンの中に,"invert color" があった...


あまりにもQGIS 3.x の情報が少ないので,そういう検索に掛かり易いようにしておこうかなと思います.